森の共生の中で

森の中を歩いていると、たくさんの植物や動物に出会う楽しみがあります。

そのような出会いの中では、私達人間が地球上に現れるもっと前から、地球上に存在していた植物や動物がいるのです。

私達人間よりも遙か昔から、地球上の先輩として活躍してきた動植物たちが、森の自然の中では、私達を出迎えてくれます。

私達人間は、人間の暮らしとして文明や文化を築きあげてきましたが、その歴史は、地球の誕生の歴史から比較すると、ほんのわずかな時間の出来ごとでしかありません。

今回は、地球の大先輩たちのお話をしてみようかと思います。

森の中を歩いていると、方々から、鳥のさえずりや、川のせせらぎ、風のそよぐ気配など、様々な人間以外の存在を感じ取る事ができます。その1つ1つが、地球の息吹きとして、生命の強さを感じさせてくれます。森の中では、様々な動植物が、共存しながら、地球を形作っているのを感じ取る事ができます。

森の中の大自然は、多くの生命を育んでいるのですが、森の中を歩いていると、時折、不思議な植物を多くみつける事ができます。

その中に、ユニークな存在として発見できるのが「きのこ」などの姿があります。実は、「きのこ」は植物ではない事はご存知ですか。

そのほとんどが、植物のように動かず、地面から太陽に向かって成長しているように、見えるのですが、きのこは「光合成」を行う事ができない事から、どちらかというと「動物」のジャンルに加えられている存在なのです。とても不思議な存在ですよね。きのこが、植物ではなく動物に近い生き物であるとは、その見た目や特徴からは、考えにくい事実でもあります。

「きのこ」は、菌類の仲間に属しているのですが、菌類が陸上に進出してきた後に、進化を遂げながら地球のあらゆる環境を、住み家として、地球上全体に、その仲間を増やしてきたようです。

その実態には、まだまだ未知な部分が多く、そのほとんどがまだ解明されていないジャンルでもあるようなのですが、「きのこ」が、森の自然の中で担っている役割は、とても重要な働きをしているとされています。

森の成長に、「きのこ」の存在は欠かす事ができないのです。「きのこ」は、多くの植物や動物たちと「共生」しながら命を繋いでいるのです。森の「植物」も「動物」も、「きのこ」の働きなしでは生命を繋いでいく事ができないのです。

もちろん「きのこ」も、森の「植物」や「動物」の存在がいないと生き永らえていく事ができません。森の生命を支えているのは、お互いを必要としながら生きるという、「共生」の働きが、その土台となっているようです。

「きのこ」の中には、このような「共生」だけではなく、「寄生」する事で、種を保っている「きのこ」もいます。

「冬虫夏草」と呼ばれるきのこは、菌類や昆虫などに寄生し、それらの養分を吸収する事で、種を育んでいるのです。

時には、「きのこ」に寄生するような事もあるようで、その不思議な生態は、未知なる部分が多いようです。

「冬虫夏草」は、漢方の一種などとしても多くの人々に知られていますが、その味を確かめた事がある人々は多くはないのではないでしょうか。森には、不思議な生命がたくさんみつかりますが、私達には、まだまだ分からない生命が多く、多くの生命の不思議が眠っているのです。